
家族にアトピーの方はいらっしゃいますか?
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―深夜、枕元で聞こえる「ボリボリ… 」という小さな音。
爪の擦れる音でハッと目が覚める。ベッドサイドの淡い灯りに怯える妻の腕には、掻き壊して血がにじむほどの傷跡。
そのたびに胸が、きゅうっと締めつけられるのです。
私の「夫としての夜勤」は「肘裏をなでること」から始まりました
結婚して間もないころ、眠る前のわが家には小さな会見がありました。 赤ちゃんの頃からアトピーだった妻の肘の内側や膝裏を、僕がそっと摩るのです。 先端で円を描いているように、かゆがみ少しらぐらしく、妻は安心した顔で目を閉じます。
食事とスキンケア、小さな変化が起きた大きな違い
結婚してからは、食事とスキンケアを考えました。 私自身が自然食品商社に行っているために、・加工度の低い食材 ・合成界面活性剤を使わないスキンケアを少しずつ取り入れてみました
不思議なもので、** 「今日はかゆみがラクかも」**と笑う妻の日が増えました。完治ではありませんが、かなり楽になりました。
「アトピーにおすすめです!」…その言葉に感じる違和感
仕事柄、多くの化粧品メーカーさんとお会いします。 商談の席で** 「この商品、アトピーの方にぜひ!」 「安全性バッチリです!」**と何気なく発表されることもよくあります。でもその瞬間、僕は心の中でこうつぶやきます。」 本当に身近でつらさを見てると、なんとなく簡単に「おすすめ」なんて言葉、出て当然はずだから。かゆみは「肌」だけではないです。甘いものをつい食べ過ぎた翌日には、きまって症状が出ます。
無責任なことは言わないために――100 %返品保証という選択
ところで、すべての方に合うかどうかは正直わかりません。それが、お肌の辛さとすべての家族への礼儀だと思います。
「寄り添う」ということ
夜中の「ボリボリ… 」は、今も完全には消えていません。 結構、掻き傷の数は確実に減りマシた。 摩訶不思議に、** 「今日もおれつかさま。よく頑張ったね」**という気持ちを抱く夜は、夫婦の絆を忘れる時間にもなっています。無理に「いい商品」を探すより、まずは「寄り添うこと」を忘れないでください。 かゆみと闘うその人を、そっと包むように支えてほしいのです。 そして、もし界面活性剤を使わない暮らしや「ナンナミスト」のようなシンプルケアが気になるようでしたら、遠慮せず試してみて 。
(書き手 神農 尚人)