
界面活性剤の影響を受けやすい生き物
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界面活性剤が河川に与える具体的な影響
人間が利便性と引き換えに自然破壊していることはいうまでもありません。特に影響をうけているのがまずは河川の魚・貝類・動物性プランクトン(ミジンコ・ヤゴなど)です。
🐟 魚類
🦐 甲殻類(エビ・カニ)
🐸 両生類(カエル・オタマジャクシ)
🦠 微生物(バクテリア・藻類)
わたしがまだ幼いころは、川でフナ釣りをしている釣り人をみかけました。昨今、釣り業界でも深刻な問題として川の魚が消えていっているという事実です。もちろん、影響は様々です。一説によると農業で使用する農薬・除草剤が要因しているとも云われています
一方、洗剤などの生活排水からの影響もあります。
① 酸素不足(溶存酸素の低下)
界面活性剤は水に膜を張る性質があるため、水面に泡が発生しやすくなり、この泡が水中の酸素の供給を妨げることで、魚や微生物が呼吸しにくくなる。結果として 魚や水中の微生物が窒息し、生態系が崩れる。
② 水生生物の細胞やエラを傷つける
界面活性剤は「油と水をなじませる作用」があるため、生き物の細胞膜や魚のエラを傷つける。特に魚はエラ呼吸をしているため、界面活性剤がエラに付着すると酸素をうまく取り込めなくなる。結果として 魚が窒息したり、成長不良を起こす。
③ バクテリアやプランクトンのバランスを崩す
河川には水質を浄化するバクテリアやプランクトンが存在するが、界面活性剤がこれらを死滅させる可能性がある。微生物のバランスが崩れると、水質が悪化し、富栄養化(アオコ発生など)が進む。結果: 水が濁り、悪臭が発生する原因となる。主に カエルやオタマジャクシの成長に影響されるようです。界面活性剤に含まれる化学物質が両生類の皮膚から吸収されることで、ホルモンバランスを乱す。結果: 奇形が発生しやすくなり、繁殖率が低下する。
④ 特に危険な界面活性剤の種類
「合成界面活性剤」(人工的に作られたもの)は特に危険。
ポリオキシエチレンアルキルーテル → 強い洗浄力があり、魚やカエルにダメージを与える
LAS(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム) → 水生生物にとって毒性が高い
ノニルフェノール系界面活性剤 → 環境ホルモンとして働き、魚の生殖機能を妨害
⑤ 界面活性剤による汚染を防ぐためにできること
🌿 できるだけ「界面活性剤フリー」のものを使う
♻ 排水を直接河川に流さない(家庭の排水処理を活用する)
💧 環境に配慮した洗剤(「生分解性 〇〇%」と表示された製品)を選ぶ
🚫 大量に使わない(必要最低限の使用にとどめる)
まとめ
合成界面活性剤が河川に流れると…
魚が窒息する(エラを傷つけ、酸素を奪う)
微生物が死滅し、水質が悪化する
カエルやオタマジャクシの成長に影響を与える
生態系が崩れ、環境ホルモンによる長期的なダメージが発生する
環境に優しい洗剤を選び、適切に使うことで、水の生態系を守ることができる!
界面活性剤の選び方や使い方を工夫すれば、自然環境への影響を大きく減らせます。近年の気候変動をみていると自然を守ることは努力義務から必須義務に移行しているような気がしてなりません。