石鹸の「優しさ」は洗濯でアダになる?

石鹸の「優しさ」は洗濯でアダになる?

知られざる石鹸の弱点 

はじめに:石鹸は優しいだけじゃない? 

「石鹸は肌に優しい」「天然成分だから安心」といったイメージがありますよね。たしかに、私たち の手洗いや入浴にはピッタリの石鹸ですが、実は洗たくに使うとちょっと困った弱点があるんで す。今回は、そんな石鹸の「優しい」だけじゃない一面と、なぜ洗濯には不向きなのかを、専門的 な言葉を使わずに分かりやすく解説します。 

石鹸は刺激が少ないのに、なぜ洗濯に不向きなの? 

石鹸の主成分は「界面活性剤」という、汚れを落とす成分です。一般的な合成洗剤にも界面活性 剤は入っていますが、石鹸の界面活性剤は肌への刺激が少ないのが特徴です。しかし、この「刺 激が少ない」という特徴が、洗濯では弱点になってしまいます。具体的には、以下の2つの理由が 挙げられます。

1. 汚れをしっかり落とすには「大量」に使う必要がある! 

石鹸の界面活性剤は、汚れを包み込んで水中に分散させる「ミセル」という泡を作るのに、たくさ んの石鹸を必要とします。これを専門用語で「臨界ミセル濃度が高い」と言います。つまり、衣類 に付いたしつこい汚れをしっかり落とすためには、想像以上に大量の石鹸を使わないといけない 

んです。少しの量だと汚れが落ちきらず、結局洗い直しなんてことにもなりかねません。これ は、家計にも環境にも優しくないですよね。 

2. 「優しい」からこそ、洗浄力が物足りないことも… 

石鹸の界面活性剤は、肌への刺激が少ない分、汚れを分解する力が合成洗剤に比べて穏やか です。特に、皮脂汚れや泥汚れなど、頑固な汚れを落とす際には、その洗浄力の物足りなさを感 じるかもしれません。「肌には優しいけど、汚れにはちょっと手加減しちゃう」というイメージです ね。 

洗濯に石鹸を使うとどうなる? 

以上の理由から、洗濯に石鹸を使うと、以下のような困ったことが起こりやすくなります。 

洗浄力が不足しがち: 特にひどい汚れは落ちにくい。 

石鹸カスが発生しやすい: 洗い残しや、石鹸成分が衣類に残って黄ばみの原因になるこ とも。 

コストがかかる: 大量に使うため、洗剤代がかさむ。 

洗濯槽がカビだらけになる:石鹸を使うと有機物が多いので洗濯槽がどうしてもカビだ らけになります。皮フが弱い方にはカビほど刺激的なものはありません。 

まとめ:洗濯には「洗濯用洗剤」を! 

市販のボディソープよりは、肌に優しいのかも知れませんが。手洗いや洗顔、入浴にはまだし も。しかし、大量の衣類を効率よく、そしてキレイに洗うという点においては、「洗濯用に開発さ れた洗剤で!」というのが結論です。かといって市販の合成洗剤は使えない・・・そんな時代背景の中、25年前に誕生したのが「バジャン」です。

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