
経皮吸収と体への影響:無添加生活のススメ
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〜界面活性剤と化学物質過敏症を避けるために〜
近年、「経皮毒(けいひどく)」という考え方が注目されています。これは、洗剤やボディソープ、シャンプー、白髪染めなどに含まれる化学物質が皮膚から体内に吸収され、さまざまな病気や不調、化学物質過敏症の原因になるというものです。
経皮吸収は体の部位によって異なる
皮膚には本来、異物をブロックするバリア機能がありますが、それをすり抜けて体内に入り込む物質も存在します。特に注意すべきなのは、皮膚から吸収される量=経皮吸収率が体の部位によって大きく異なるという点です。腕の内側:基準値(1倍)頭:13倍、性器:42倍このように、デリケートな部分ほど吸収率が高く、影響を受けやすいのです。
界面活性剤のリスクとは?
私たちが日常的に使っている洗剤やシャンプー、ボディソープなどには、多くの場合「界面活性剤」が含まれています。これは、水と油を混ぜ合わせる働きを持ち、汚れを落としやすくするために使われていますが、以下のようなリスクもあります。
●皮膚のバリア機能を破壊し、異物が体内に入りやすくなる
●乾燥やかゆみ、アトピー性皮膚炎の原因となる
●粘膜から吸収されやすく、ホルモンバランスや免疫系に影響を及ぼす
長期間の使用で、化学物質過敏症を引き起こすリスクがあり、一度バリア機能が 壊れると、他の物質の経皮吸収も促進されるという悪循環に陥ることがあります。
無添加の選択が未来を変える
こうしたリスクを減らすためには、まず「無添加」製品を選ぶことが重要です。すべての無添加商品が完全に安全というわけではありませんが、少なくとも不要な添加物や合成界面活性剤を避けるという意識は、健康を守るうえで非常に大切です。特に気をつけたいアイテムは以下のとおりです:
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洗たく洗剤・柔軟剤(衣類を通して肌に接触)
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シャンプー・ボディソープ(高吸収部位に直接使用)
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白髪染め・ヘアカラー(頭皮からの吸収)
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化粧品(顔は吸収率が高い)
まとめ:自分の肌は、自分で守る
皮膚は私たちの最大の臓器とも言われます。毎日使うものの成分を見直すことは、自分の体を守る第一歩です。経皮吸収の特性と界面活性剤のリスクを正しく理解し、無添加の選択肢を意識することで、将来の不調や病気を防ぐことができるかもしれません。
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